雪解け

長い冬が終わり、雪解けが進みます。この豊富な雪解け水が魚沼の旨いお米を育みます。

お米の価値を見直す時がきた(新聞記事より)

最近の新聞に共感する記事が掲載されてました。

「お米の価値を見直すときが来た」と。

生産者視点と消費者視点で書かれていました。 

 

生産者は「お米を作れなくなる日が来るかもしれない」と標題で、「ようやく農業に希望が持てる価格になったが、一報で意図しない所で小売価格が高騰しているのは本意では無い」

 

消費者は「お米が食べられない未来なんて来るはずがない」との標題で「お米は日本人にとっての主食で日本の毎日を支える源。しかしお米の食べられる量が減れば生産量も減っていく。生産量が減れば、今当たり前に食卓に並んでいるお米もいずれは食べられなくなる日が来るかもしれない」と。

 

だからこそ、今、お米の適正な価格を理解してもらいたい…。

添付記事、読んでみてください。

ダウンロード
お米の価値を見直すときが来た
250322 新聞広告2.pdf
PDFファイル 709.3 KB

降り続く雪

2月の後半。そろそろ雪も落ち着く時期だが、雪国の雪はまだ続く…。


雪国

雪国の一コマです。大雪の後、除雪が一仕事になります。

左写真は雪に囲まれたハウス周りを除雪機で除雪した後のものです。冬期間のハウスを守る重要な作業です。

はたまた、子供達は大はしゃぎ。たまには、と思い、庭でかまくらを作りました。

日が暮れて中に灯をともしてみるといい感じで幻想的に見えます。


来年度の肥料作り開始

早くも来年度に使う自家製の醗酵肥料作りの開始です。

大量の籾殻と米糠をハウス内に入れ、混合して冬期間ゆっくりと醗酵させていきます。

里芋の収穫

里芋を収穫しました。春に定植し、夏の猛暑を乗り越え、立派に育ってくれました。収穫は一株づつシャベルで手掘り。軽トラに積み込むのも重くて一苦労です。これからハウスの中に持ち込み、乾燥させ、選別します。

米の品質

稲刈り、乾燥、調整が終わった6年産の玄米を観察しました。

比較したのは5年産米。

左上写真は黒の皿の上に5年産と6年産を入れたもの(左が5年、右が6年産)。それを拡大した写真が右上(6年産)と

左下(5年産)。

昨年のお米は夏の高温障害の影響で白っぽいお米が目立ったのに対し、今年のお米はそのような傾向はなく、例年に近いいいお米に見えます。

(写真だとわかりにくいかもしれません)

右下は等級検査した後です。大きな○の中に小さな○の印。一等米の格付です。


イナゴ

稲刈りの際、イナゴをよく見かけます。コンバインで収穫し、収穫後の籾は軽トラの荷台にのせたコンテナに排出し自宅の乾燥機で乾燥します。

これは籾の排出時、自分の衣服についていたイナゴを手で払ったときにたまたまコンテナに落ちたイナゴを撮ったものです。

(普段、忙しさのあまりほとんど写真を撮りませんがこの時は何だか撮ってみました…)

稲刈り前の一手間

有機田はコンバインで稲を刈る前に慣行田との境界の稲は別刈りします。とても手間のかかる作業です。

これはバインダーで畦際の稲を刈り取りました。乾燥は田んぼの中で簡易はさがけで自然にゆっくりと乾燥させます。


ヒエ取り

ちょこんと頭一つ顔を出しているヒエ。この時期ヒエの生育は早く、日に日に伸びていきます。この雑草は一つ一つ手で刈り取って田んぼの外に持ち出します。今後の米の品質、収量、更に来年以降の稲の生育にも影響するので丁寧に時間をかけて取り除きます。

夏の大雨の後

順調に生育していた稲は、8/25の大雨で倒伏の圃場が目立ちました。上の写真は畦をまたいで右側が当農園の有機田、左側が他の方の慣行田。

慣行田はベタッとしたように根元から倒伏しかけているのに対し、有機田はピンとしてます。

1時間に100mミリを超えたとも言われる短時間のドシャブリでした。自然の厳しさを感じましたが、このような思わぬ災害でも負けない強い稲を目指してきた事が幸いしました。

稲刈りまでもう少し。稲の生命力を信じたいです。

下はその後の日の出に撮りました。稲穂が頭を垂れきらびやかに

写ってます。

もう少しで収穫です。


田んぼの中の生き物

田んぼの中の生き物たちです。たまたま写真を撮る余裕があったので撮りました。

何が写っているかわかりますか?

トンボ、カモ、ヘビです。いずれも田んぼにとって大切な生き物です。

特にヘビは以前はよく見かけてましたがここ数年、ほとんど見かけなくなってます。有機栽培にとってヘビは貴重な生き物。畦に穴を掘るネズミ、モグラをいっぱい捕ってもっと増えて欲しいです…。


除草本番

6月になり田んぼの除草月間の始まりです。太陽のエネルギーが最も強い月。稲と同じく雑草も元気に育ちます。除草は初期が特に重要。まだ小さい内に取り除きます。除草方法も色々ありますが、今年はバージョンUPしたこの手押し除草機をメインに使っていきます。

右の写真は除草直前の状態です。まだ苗は小さいですが、さらに小さい雑草の芽が水面下の地面に見え出してます(見えるでしょうか…)。


里芋の出芽

定食を終えた里芋の小さな芽が地面から顔を出してきました。まだ子供の里芋。これから太陽をいっぱい浴びてすくすく成長していって欲しいです。

苗の成長

日が暮れた直後の稲の苗の姿です。日中、太陽をいっぱい浴びた苗は夜間、呼吸により根から吸い上げた水を葉から出します。それが水滴になります。毎年、この姿に感動を覚えます。

里芋定植の準備

里芋定植の準備作業です。肥料をまき、畝を作りマルチをします。里芋は暖かくないと生育がよくないので春先のまだ冷たい地温を上げるべく、マルチで太陽熱を吸収させ暖めます。その後、目だしした里芋を植え付けます。


ボカシ肥料袋詰め

当農園のメイン肥料作りが終盤です。冬期間ハウスの中で醗酵させた肥料の袋詰めです。手間かけて袋詰めします。


冬到来

雪の季節が来ました。クリスマス前の寒波で積雪急上昇です。

当農園の大事なガラスハウスを守るため、暗い中ヘッドライトをつけながら除雪しました。ハウスにたどり着くまでが一苦労。雪の中一歩一歩進んで行きました。


地場産野菜売り場にて

地場産野菜売り場に私の野菜を少し出させて頂いています。ある日、野菜売り場にて、とっても素敵なPOPが出来てました。

 "農家さんに"、"地球に"、"ありがとう"。

手書きで何とも味のあるPOPだと思いませんか?

手間をかけ栽培した苦労が報われる気持ちです。

 これを作った店員さんに「ありがとう」と言いたいです。

秋冬野菜

お米の記事が多くなってしまいますが、一年を通して季節野菜も作っています。秋冬野菜は今が盛りの時期です。上からキャベツ、白菜、長ネギ、大根です。人参、里芋なども加わります。

 美味しい野菜には虫もよってきます。農薬を使うことはしないので虫による食害を防ぐには手間がかかりますが、それぞれの野菜の特性を考え、栽培のポイントを抑えながら、栽培していきます。

 なので大量には生産できず、家の越冬野菜を確保すると出荷できる量は少ないですが、安全な野菜を求めるお客様が多く、要望に応えられない事も多々あります。

 お米と同じく野菜も安全を求める方が年々増えてきているように感じます。


今年の稲穂

今年のお米の収量は例年に比べ大きく減少しました。要因は幾つかありますが、気になった事は実ってない籾(もみ)が目立つ事。稲穂を広げて見ると、ところどころに不稔籾があります(写真の黒点をつけた所)。8月の出穂の際に受粉できなかったものと思われます。稲の開花から閉じるまでの数時間が受粉の時なのですが今年の天候の影響によるものと思われます。

稲刈り

猛暑の夏を乗り切り、今年も無事に実をつけてくれました。稲刈りです。この時期は家族の協力が欠かせません。些細なことでも手助けしてもらうことで仕事が大幅にはかどります。家族に感謝です。

出穂です

今年の夏の猛暑は尋常ではありません。雨もほとんど降らず、稲の体力も消耗します。早朝の田んぼを見ると葉の先端に水玉をつけ、呼吸している様子がみれます。太陽が上り、暫くすると蒸発してなくなりますが、一生懸命に根っこから水分や栄養を吸収し、子孫(お米)を残す為に懸命に成長しているのです。

 

下の写真は稲の葉に蜘蛛が巣を張っている様子です。一般には厄介者の昆虫ですが、田んぼにとっては大切な仲間達。稲の害虫を捕まえてくれます。薬で害虫を排除するのではなく、稲が自然と共生して行けるようにこれからも手助けしていきます。


稲の出芽苗

稲の出芽後の様子です。芽が出て数日。まだ葉を広げてない幼い苗ですが、懸命に呼吸している様子がわかります。上から水をかけたのではありません。根から水分を吸収し葉の先端から水を出しているのです。この幻想的な姿が大好きです。

 

下は、さらに数日たった苗の早朝の写真です。



冬本番

この冬一番の寒波でガラスハウスが大変な事に。ハウスは雪に弱いため、雪が降るときは常に屋根から井戸水を流し融雪している。今回の寒波は寒さが厳しく、水がガラス上で凍りベッタリと張り付いた。厚いところで10cmはあろうかと。あくまでガラスなのでちょっとした衝撃で割れてしまう。こんなリスクを背負いながら地道に鉄製の斧でコツコツゆっくりと氷を剥ぐことにした。寒くて手がかじかむ中なんとか側壁の氷は除去できた。

 このように雪国は現状を維持することが冬の一仕事。

 ちなみに昨年のクリスマス寒波のときは大雪で除雪に一苦労。参考に下記に写真載せておきます。

R4年産有機米の分析

例年のように有機米の分析を外部機関に行ってもらいました。

 

分析内容は2つ。

 

一つは残留農薬検査。お米に農薬成分が含まれているかどうかを調べます。

結果、検査全項目で検出なし。今年も安心してお客様に提供できます。

 

もう一つは食味品質検査。お米の美味しさを測定します。美味しさの指標となる食味スコアは86点で最高のSランク。同分析機関で測定した過去10年間の全データと比較しても高得点です。

 

今年も安全で美味しい有機米をよろしくお願いします。

 

詳細は「米作りと分析」頁参照。


R4年新米

 待ちに待った新米がようやく出来ました。早くお客様にお届する為に、一回目に調整を終えたお米を検査してもらったものです。右記写真は玄米の30kg袋。中央の二重丸の印は、一番いい一等米の証し。種まきから稲刈りまで赤子のように育てた有機米。少しホッとした感じです。でも、調整前のお米はまだ山ほどあり、忙しい日々が続きます。

(下の写真は、有機玄米の外観と一回目の米検査の結果です)


続きを読む

稲刈り間近です

 稲穂が頭を下げてます。今年も厳しい自然環境にも耐え、無事に実ってくれました。稲刈りまでもうすぐです。

畦草刈り

 稲と競うかのように畦の草も旺盛に成長します。除草剤を使わない有機圃場の畦草刈りは米の品質を左右する重要な作業です。刈っても刈っても伸びてくる草を何回も草刈機で除草します。夏の暑い時期、水をがぶ飲みしながらの作業。一日に2L飲んでも足りない位です。

8月の稲と米の形成

 この時期の稲は、生育旺盛。根をしっかり張り、葉っぱもピンと立って太陽の光を燦燦と浴びてます。今まで自分の成長に栄養を使っていたのに対し、今後は実を実らせるために栄養を使う時期になります。まだ稲穂はでてませんが、茎の中にはお米の原形が作られてます(下の写真)。無事に穂を出し立派なお米になって欲しいです。

珍客が田んぼに

 6月は除草月間。有機米作りで一番労力を使う時期です。そんな中、有機の田んぼに珍客が来ました。カモでしょうか…。気持ちよさそうに水を張った田んぼを悠々と泳いでいます。ずっとこの田んぼにいて欲しい…。何故なら土をかき回し、除草の手助けになって欲しいから。そんな期待と裏腹に、近づいて写真撮ろうとすると飛んでいってしまいました…。

野菜の種まき

 夏野菜の種を撒きました。トマトと茄子です。まだ外は1m以上の残雪があるのでハウス内で温度をかけてのの育苗となります。芽が出はじめるのはトマトで約4日後、茄子は1週間以上かかる見込みです。5月初の定植に向けて大事に育てます。

 ところでこの写真でどこに種があるかはわかりますかね?

 下記に手のひらに載せた種があります。左がトマト、右が茄子。吹けば飛ぶような小さい種です。

米食味コンクール

R3年産のお米の食味コンクールで、美味しいお米と認められました。国内で最大規模のコンクール(米食味分析鑑定コンクール国際大会)で全国から応募がある大会です。

昨年に続き2年連続です。

 

一年間頑張った証しとして認められ嬉しい限りです。

更なる上を目指してこれからも頑張っていきます。

 

※ コンクールの概要はこちら

※ 同コンクールで優秀な成績を収めた方が入会できるプレミアライセンスクラブはこちら

R3年新米

遅い稲刈りが終わり、乾燥、調製と忙しい日々でした。まだやらなければならない仕事は山ほどありますが、ようやく新米をお届けできるようになりました。ホームページも今まで手掛ける時間がありませんでした。今後は少しづつ更新していきます。

今年のお米は例年に比べ質はいいと感じています(検査でも一等米でした)。皆様に食べていただき、新米の感想をお聞かせ願えると幸いです。お客様からの声を聞きながら、年々いいお米になるように頑張っていきます。

稲の花

 稲も成長し、出穂の時期です。一本の茎から穂が出てきます。例えるならば打ち上げ花火が上がるように出てきます。

 その一つ一つの稲の”花”が咲きます。受粉後、すぐ殻が閉まる為、開花のタイミングを逃すと、中々見ることは出来ません。

 小さい花ですが、この開花がないとお米ができないのでお米の一生にとって重要な時期です。

助っ人

 田んぼの除草に助っ人が来てくれました。この時期、雑草の生育が早く、除草が追い付かない状況になってます。ホント、大助かり…。

 ありがとう!

 

(除草を手伝ってくれる方、大歓迎です!関心のある方は気軽に連絡下さい)

畑の状況

 畑の方は夏野菜を中心に賑わいを見せてます。この時期、野菜の成長の早い事!。日に日に大きくなっていきます。作物の生命力はホントに凄いです。

 今、年々進化している農薬や化学肥料などの”化学の力”に頼らず、自然と調和する事を心掛け、栽培していきます。

 仕事の”効率”は当然、重要なことですが、それよりも”安全”を重視してます。

田んぼの除草

6月は除草月間。ほぼ毎日田んぼの除草です。

有機栽培は除草抜きには語れません。重労働の除草をいかに効率よくするかが毎年の悩み所。高価ないい機械を使っても万全というものはありません。毎年、前年までの経験を活かし、やり方を変え、進化させてます。今年は”手押し除草器”を主に使ってます。今の時代にそぐわない昔ながらの"人力"除草ですが、機械よりも除草効果はあると思い使用することにしました。体力勝負になりますが、”稲ファースト”(稲を第一に考える)を心掛け頑張ります!

ダウンロード
手押し除草
手押し除草の様子を自分の目線で動画に撮りました。
00016.MTS
exe ファイル 40.9 MB

田植え

 田植え前の準備もようやく終わり、初夏の清々しい天候の中で田植えです。

 田植えは機械で行うものの、植え方によってその後の生育も変わります。機械の設定を最適にしながら、機械で補えない所は手で行います。

 近年気を付けている所は、”丁寧に植える事”。均一に仕上げたつもりの田んぼでも、場所によってはぬかるんでいる個所もあり、機械任せで植えてると苗が埋没したりします。そうならない為にも”丁寧に”植えます。その分、速度も遅くなり効率が悪くなりますが、”稲ファースト”(人の効率より稲の方が重要)を心掛けて行います。

田植準備

 稲作の2大仕事は田植えと稲刈り。しかし、そこに至る間の仕事も重要。しっかりした下準備ができてないと田植え、稲刈りもうまくできません。

 これは田植え前の耕うんをトラクター目線で写真をとったものです。中央がこれから耕うんする所。耕うんの仕方によって稲のできも変わります。田植え前は何かと忙しい時期。毎年、ゴールデンウイークは田んぼ仕事に追われます。

 下は育苗の状態です。田植に向かって、田んぼ準備、育苗と同時進行で進みます。